矯正治療をもっと身近に!
日本では矯正治療が以前よりも普及しているものの、海外の歯科医療のように身近な存在になっているとは言えません。そのため、矯正治療のメリットを十分に認識しておらず、費用がかかる、負担が大きいなどのイメージが先行し、治療に踏み切れない方もいます。当院では、より多くの方に矯正治療のメリットを実感いただくことを目指しています。そのため、前歯の見た目を矯正する部分矯正治療から全顎矯正治療まで提供しております。部分矯正は全ての人に適用できるわけではありませんが、適用できれば比較的短期間で治療できる、治療費を抑えられるなどのメリットを得られる治療法です。また、部分矯正を適用できない歯並びの場合にも全顎矯正に対応しています。
部分矯正とは?
部分矯正とは、前歯の歯並びだけを整える矯正治療です。奥歯と比べて前歯はシンプルな形状で、動かしやすい歯です。
そのため、全顎矯正と比べて治療期間が短くなり、その結果治療費も抑えられます。
部分矯正がおすすめの方
- 前歯の歯並びだけが気になる
- 短期間で前歯の歯並びだけ治したい
- 治療費を抑えて前歯を整えたい
- 以前矯正治療をしたが、後戻りをしてしまった
- 大切なイベントまでに前歯の見た目を整えたい
部分矯正のメリット・デメリット
メリット
比較的短い期間で治療が完了する
全顎矯正は、治療期間が平均2~3年です。
一方、部分矯正は動かす歯の本数が少ないため、半年~1年程度で治療が完了することがほとんどです。
また、治療期間が短いため、治療費も抑えることができます。
違和感や痛みを抑えられる
部分矯正は、動かす歯にだけ矯正装置を装着します。
そのため、歯列全体に装置を装着する全顎矯正と比べて違和感や痛みを抑えられます。
また、装置が小さい分、それだけ歯磨きもしやすいため、むし歯や歯周病のリスクもそれほど上がりません。
デメリット
部分矯正では対応できない症例がある
部分矯正では、一部の歯だけを動かすため、全体的な咬み合わせを調整することはできません。咬み合わせを整えたい、奥歯を調整したい場合は、全顎矯正が必要な可能性が高いです。
当院では、部分矯正だけでなく全顎矯正にも対応していますのでご相談ください。
部分矯正と全顎矯正の違い
部分矯正と全顎矯正の違いは、矯正装置をつける範囲です。全顎矯正は全ての歯に装置をつけますが、部分矯正は動かしたい歯にだけ装置を付けます。
それにより、全顎矯正よりも部分矯正の方が治療期間が短く、治療費も安くなる傾向があります。
使用する矯正装置に関しては、いずれの方法でも目立たない装置の使用が可能です。
判断基準
部分矯正と全顎矯正のどちらを選択するかは、前歯の前後のずれ具合やガタガタの程度、問題のある歯の本数や範囲などで決定します。
完成度が高い治療を求める方は、全顎矯正を選択した方が良い場合があります。実際に歯科医師がお口の中を詳しく調べ、部分矯正をできるかどうかをお伝えし、患者さまのご希望を踏まえて治療法を決定します。
部分矯正が可能な歯並び
軽度の八重歯・歯のガタガタ
少しだけ歯列が乱れている、八重歯が目立っている、顎が小さかったり歯が大きかったりして歯列から歯がはみ出しているといった場合は、歯のエナメル質を少しだけ削って部分矯正ができる可能性があります。
軽度のすきっ歯(空隙歯列)
歯と歯の間にすき間が開いている状態です。顎が小さい、歯が小さい、上唇舌帯の長さに問題があるなど、さまざまな原因が考えられます。すき間を埋めるように歯を動かすことで改善が期待できます。
軽度の出っ歯
上顎そのものではなく、歯だけが前に出ていたり傾いていたりする出っ歯は、部分矯正で改善できる可能性があります。
原因は、歯列のアーチが狭くて歯が並びきらない、口呼吸や舌癖によって前歯が押し出されることなどです。
歯の傾きを少しずつ治すことで、出っ歯を改善します。
歯のねじれ
歯が1本だけねじれている、少しだけねじれているといった場合も部分矯正で改善できる可能性があります。歯のねじれの原因は、歯が大きく、歯列のアーチが狭いために歯列から歯がはみ出していることです。歯のエナメル質を少しだけ削り、スペースを確保して歯を動かすことで改善が期待できます。